オリエンタルアート死亡 オルフェの母
11年の三冠馬オルフェーヴル、09年の春秋グランプリ(宝塚記念、有馬記念)を制したドリームジャーニーを輩出するなど、繁殖牝馬として優秀な成績を残したオリエンタルアート(牝、父メジロマックイーン)が7日夕方、北海道白老町の社台コーポレーション白老ファームで死亡したことが明らかになった。18歳だった。
死因は、子宮穿孔(しきゅうせんこう)による腹膜炎を発症したため。3月4日に、父ステイゴールドの栗毛の牝馬を出産したばかりだった。
現役時代は23戦3勝と目立った成績を残せなかったオリエンタルアートだが、繁殖牝馬としては大成功。産駒のオルフェーヴルとドリームジャーニーは、G1で計9勝を挙げている。この2頭の父ステイゴールドも、2月5日に大動脈破裂により21歳で急死したばかりで、残念なニュースが相次ぐ形となった。
同ファームの橋本裕充場長は「子どもが産まれるまでは注目されませんでしたが、繁殖牝馬としては素晴らしい成績を残してくれた。ぜひ、この血を残していきたい」とコメントした。なお、現3歳世代には昨秋のデイリー杯2歳S2着馬でクラシック候補のアッシュゴールド(牡、栗東・池江泰寿厩舎)がおり、13、14年に生まれた1、2歳馬(ともに牝馬)ともども、父にステイゴールドを持っている。