【ボート】平本真之、ジンクス破れ!
「仕事 賭け事 独り言」コラム
2015年のSG開幕戦となったボートレースクラシック(尼崎)は桐生順平=埼玉・100期・A1=がSG初制覇を成し遂げた。昨年末のグランプリを勝った茅原悠紀=岡山・99期・A1=も含め、どのコースからでも勝利を狙える、高いレベルのターンを繰り出す“ニュージェネレーション”が大躍進を果たしている。
平本真之=愛知・96期・A1=もニュージェネレーション世代の1人。愛知支部のホープである平本は昨年末のグランプリシリーズでSG初制覇。愛知支部はおろか、今後のボート界を担う1人となるだろう。そんな平本が制したグランプリシリーズで、1つのジンクスがある。
グランプリと並行して行われるグランプリシリーズは97年の第12回大会からSGに昇格。SGに昇格後の歴代の覇者を見てみると、田中信一郎、太田和美、山崎智也、池田浩二、井口佳典とグランプリ覇者を中心に豪華なメンバーが名を連ねている。一方で、第12回大会の小畑実成をはじめ、このシリーズでSG初制覇を成し遂げた選手がこれまでに7人誕生している。ジンクスがあるのはこの7人の選手だ。
この7人は、もちろん優勝した後も記念クラスで活躍をしているのだが、不思議と全員がこのタイトルを手にして以降はSGのタイトルに恵まれていない。11年の勝野竜司から昨年の平本までは4年連続で初優勝者が誕生。06年の勝者であるSG常連の赤岩善生や13年の勝者、篠崎元志など、これからまだチャンスは十分にあるメンバーがいて、個人的には時間の問題でこのジンクスは崩れるものと思うのだが…。
早々にこのジンクスを破ってくれそうなのが前述の平本だ。今年に入ってからは東海地区選、とこなめ61周年記念とG1を2つ制覇し「今年は全てのSGに出て、グランプリに出たい」と、念願だったボートレースオールスター(5月26~31日・大村)にも初出場を決めるなど、昨年後半以上のリズムで、近況の充実ぶりは目を見張るものがある。何度もSGを制覇するようなトップレーサーへ、まずはこのジンクスを打ち破ってほしい。(関西ボート担当・貞 友之)