【ボート】現役初の母娘レーサーに注目

 「仕事 賭け事 独り言」

 今月から全国各地のボート場で116期の29人(男子22人、女子7人)が、続々とデビューを果たしている。

 この期の在校成績トップは立具敬司(24)=大阪・B2。例年、在校ナンバー1の成績と言えば8点台に届くくらい。しかし、立具の勝率は7・01と抜けたものではなかった。つまり上位の力がきっ抗。これがこの期の特徴のひとつだ。

 そして、もうひとつの特徴が“女子が強い”ということ。7回行われたリーグ戦で第3回を勝浦真帆(19)=岡山・B2、第6回を西岡育未(20)=徳島・B2=が制している。そして何より注目は、やまとチャンプ決定戦にも出場した大山千広(19)=福岡・B2=だ。

 母は以前A1級にも在籍していた大山博美(49)=61期・福岡・B1。現役では唯一の母娘レーサーの誕生で話題となっている。「いまのような女子が注目を集めていない時代に、すごく頑張ってる姿を見ていた。それに男子を相手に勝ったりする母が格好良かった」と、レーサーを志したのはやはり母の影響が大きいと話す。

 在校成績は6・83で堂々の2位。リーグ戦の平均STコンマ17は断トツだ。やまと学校の教官も「女子は一番レベルが高い期かもしれない。なかでも大山は器が大きく感じる。体重管理さえしっかりすれば、間違いなく女子王座まで行ける」と太鼓判を押す。

 地元・福岡ボートでのデビューシリーズ(5月12~17日)は、水神祭こそ飾れなかったが、2着1回、3着1回と舟券に絡んだ。平均STもコンマ14としっかりレースできている印象だ。母娘そろって「楽しみ」と話す直接対決も注目だが、「尊敬する母を越え、女子ナンバー1になる」と話す千広がどこまで上っていけるか楽しみにしたい。(関西ボート担当・上村武馬)

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