騎手の単勝回収率で夏競馬を攻略
8月1日から新潟、小倉、札幌開催がスタートした。気温の上昇とともに夏競馬も本番といった感じだ。ローカル競馬場は東京や阪神の本場と違って特徴が出やすい。今回は騎手に特化して、各競馬場のデータをまとめてみた。軸にする馬は決まっているものの、相手に迷っているという読者にオススメ。騎手から狙い馬を絞るというのはどうだろうか。
まずは夏の新潟のデータから。過去3年で勝利数は1位内田博、2位北村宏、3位蛯名、4位戸崎圭、5位岩田。これだけだと単純なデータになるので、単勝回収率で上位陣の中からオススメ騎手を探してみた。高い数字を記録したのは勝利数5位の岩田だ。単勝回収率は116%。複勝率も41・5%と高く、馬券対象から外せない騎手となる。穴で狙い目は勝利数8位の石橋脩。全騎乗馬の平均単勝人気は6・9番人気と低人気馬に騎乗して単勝回収率123%を記録している。迷ったときの石橋脩。覚えておいて損はない。
夏の小倉も同様のデータで、勝利数は1位浜中、2位川田、3位和田、4位幸、5位北村友。この中で特筆したいのは3位の和田だ。単勝回収率は145%。条件で特に高い数字を記録しているのはダート1700メートルと芝2000メートルでともに224%をマークしている。この舞台で騎乗しているときは押さえなければならない。
最後は札幌。13年に改修工事が行われ、開催が行われなかったので11、12、14年の3年間のデータで、勝利数は1位池添、2位三浦、3位吉田隼、4位横山典、5位秋山となっている。ベスト10以内の単勝回収率で高い数字を誇ったのは10位津村の156%だが、今年は新潟を主戦場として騎乗する予定なので除外。そこで注目したのは勝利数9位の柴山だ。勝率こそ8・6%とやや低めだが、単勝回収率は堂々の132%。条件別で分析すると芝1200メートルで203%、ダート1700メートルで183%を記録している。狙う価値は十分にある。
今回はあくまでも騎手に特化して集めたデータからオススメを紹介してみた。これで夏競馬を完全攻略とはいかないが、馬券の参考にしてみてはどうでしょう。(デイリースポーツ・小林正明)