「ボートレースダービー・ＳＧ」（２４日・浜名湖）

　ダービー開催で盛り上がるボートレース浜名湖で、九重親方（元横綱千代の富士・６０）がトークイベントを行った。

　６月に早期の膵臓（すいぞう）がんが見つかり、手術を受けていた九重親方だが、司会者から、その手術の件について振られると「もう大丈夫」と、まずは順調な回復をアピール。その後はプロの話し手かと間違うほどの軽快なトークを展開した。

　「新弟子検査で、どうしても体重が２キロ届かなかった。でも師匠が肩にポンと手を乗せてくれたことでクリアできた」という裏話には、最前列のお年寄りも大爆笑。すると「おじいちゃん入れ歯外れてるよ」と鋭いツッコミを披露した。

　また、先場所の鶴竜と稀勢の里の取り組みを話題に取り上げ、立ち合いで２度変化をした鶴竜に対し「横綱があれをするのは良くないね」と指摘。ただ「それを許した稀勢の里がもっと良くない。あれだから優勝できない。日本人横綱が出てこないなら、わたしがカツラをかぶってまた土俵にあがりますよ」と日本人力士を叱咤（しった）すると、会場からは大きな拍手が起こった。