【菊花賞】サブちゃん悲願のG1初制覇
「菊花賞・G1」(25日、京都)
最後の直線、馬群をこじ開けて伸びたのは演歌界の大御所・北島三郎の所有馬キタサンブラックだった。道中は中団で折り合い、各馬が早めに動くなかでも鞍上の北村宏司騎手はジッと我慢。直線でインから末脚を伸ばし、2着リアルスティールの強襲も首差でしのいでG1初制覇を飾った。
父はディープインパクトの全兄ブラックタイドだが、母の父はスプリンターのサクラバクシンオー。血統的な背景を疑問視する声が多く、皐月賞3着馬で重賞も2勝しながら5番人気の評価に甘んじたが、3歳牡馬のラスト1冠を見事に勝ち獲った。
09年キタサンチーフ(10着)以来、6年ぶり2回目の菊花賞参戦となった北島三郎は、これがJRAのG1初制覇。クラシック追加登録料200万円を支払っての参戦と執念が実り、レース後はガッツポーズを見せた。
鞍上は「レース前、北島オーナーからは“頼むね”と言われていました。ずっと乗せてもらって、応援してもらっていた。良かったです」と会心の笑みを見せた。なお、3着はリアファルだった。