【菊花賞】サブちゃんブラック悲願のV

 「菊花賞・G1」(25日、京都)

 淀の長丁場、馬群をこじ開けて伸びたのは演歌界の大御所・北島三郎の所有馬キタサンブラックだった。レース中盤から他馬が目まぐるしく動くなか、好位~中団のインでジッと我慢。最後の直線で力強く馬群を割って抜け出し、同オーナーも馬自身も悲観のJRA・G1初Vを飾った。

 トーホウジャッカルが制した昨年よりも2秒9遅い、3分3秒9というタイムでの決着。それでも、今年の牡馬3冠ラストバトルは実際の数字以上にタフなレースだった。

 道中のペースを1000メートルごとに3分割すると60秒2-64秒4-59秒3。中盤にペースは緩んだが、向正面で逃げたスピリッツミノルからミュゼエイリアンが先頭を奪うと、8~9F目のラップが13秒7~11秒8と一気に2秒近く速くなった。後半7Fは11秒台後半~12秒台前半の数字が並ぶ消耗戦。こうなると、終始外を回った馬には厳しかった。

 勝ち馬キタサンブラックは好枠をフルに生かした。好位のインでロスなく運び、脚を温存。2周目の3コーナーでは、それまで5番手だった位置取りが10番手まで下がった。これこそが、他馬の仕掛けにも慌てず、ギリギリまで追いだしを待ったことの証明。直線も迷わずインを突くなど、勝負どころでの北村宏司騎手の冷静な判断が光った。

 2着リアルスティール、3着リアファルは向正面で目まぐるしく隊列が入れ替わるなかで、他馬とぶつかったり前をカットされるなど、スムーズさを欠く場面があった。勝ち馬との差はわずかだったが、最後にその小さなロスが明暗を分けた形だった。

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