【競輪】野々村元県議似の選手が人気
「京山茶花賞・F2」(19~21日、向日町)
「裁判所から逃げてきました」。18日、向日町競輪に参加するために検車場にやってきた幡中幸弘(42)=兵庫・80期・A2=はいきなりこんなセリフを放った。もちろん「裁判所には行っていない」。幡中は兵庫県議会の政務活動費(政活費)の不自然な支出をめぐる事件で、詐欺罪などに問われながら、11月の初公判を欠席した元県議の野々村竜太郎被告(49)にそっくりなのだ。
「いろんな人に『野々村さん』って声をかけられるんですよ。でも、もう1年半もこのネタが持ってますからね。『野々村さん』のおかげですわ」と、幡中は本業以外で注目されることに、まんざらでもない様子だ。
ただ、幡中は「(裁判所から)逃げてきました」というセリフを多用して笑いを誘っているが、競輪選手としては追い込みタイプで「逃げる(先行する)ことはないですね」と頭をかいていた。