ＪＲＡ騎手課程３２期生の卒業式が９日、千葉県白井市の競馬学校で行われ、史上７人目、１６年ぶりのＪＲＡ女性騎手を目指す藤田菜七子さん（１８）ら６人が巣立った。

　記者会見で学校時代の思い出を聞かれた藤田さんは「フィジカルトレーニングがとてもきつかったけど、乗り越えて力がついたので良かったです」と女性らしい受け答え。小学校６年から美浦トレセンの乗馬苑に通い、努力を重ねて無事卒業し、「いつも元気で明るくしたい」と最後まで笑みが絶えなかった。

　式典前に行われた模擬レースでは、見事に逃げ切りを決めてＶ。卒業前の最後のレースで、うれしい“初勝利”を飾った。序盤からハナを奪い、セーフティリードを保ったまま直線へ。最後まで脚色は衰えることがなく、歓喜の瞬間を味わった。

　笑顔が愛くるしいアイドルジョッキーの卵は、１１日の合格発表を経て、３月からはプロのジョッキーとして戦っていく。