藤田菜七子騎手がデビュー36戦目初勝利
16年ぶり7人目のJRA女性騎手として注目を集める藤田菜七子騎手(18)=美浦・根本康広厩舎所属=が24日の浦和3Rを2番人気のアスキーコードで逃げ切り、初勝利を飾った。
好発からすんなりハナへ。3コーナーでは早くも場内からどよめきが起こり、直線で後続を引き離すと大きな拍手が。2馬身差で完勝すると、ゴール後は2着馬ミカドウェザリアに騎乗した的場文男騎手とタッチした。「本当にうれしいです。乗せていただいた馬主さん、調教師の先生、厩務員さんを始め、お世話になった全ての人に感謝したい。(アスキーコードには)ありがとうのひと言。この勝利はまず、両親に伝えたいです」と喜びを口にした。
口取りではファンから「おめでとう!」「手を挙げて~」と祝福を受けて満面の笑み。3月3日の“ひな祭りデビュー”から22日目につかんだ待望の初白星。中央・地方を合わせて36戦目(中央22鞍、地方14鞍)で決めてみせた。
師匠の根本康広調教師は「やっと1着になれたことで、とりあえず皆さんの支援に応えられたのではないかと思います。初勝利は本当に初めの一歩であり、これからもっともっといい競馬をしていかなければならないと思います」とエールを送った。
そして、4番人気のウインアンビション(牡3歳、美浦・畠山吉宏厩舎)に騎乗した、6RのJRA交流戦のツインエース特別では先行集団を追走して、直線で外から差し切る初勝利とは真逆の形で見事に2勝目をゲットした。