「日経賞、Ｇ２」（２６日、中山）

　グランプリホースが貫禄のＶ。２番人気のゴールドアクターが今季初戦を飾った。

　少頭数で典型的な逃げ馬不在。ディサイファが主導権を奪って、淡々とした流れに持ち込んだ。レースが動いたのは４角手前。２番手につけた１番人気のサウンズオブアースが先に抜け出しを図ったが、これをぴったりとマークしていたゴールドアクターが間髪入れずに外から襲いかかる。ラスト２００メートルからは有馬記念１、２着馬のマッチレース。今回は斤量差が２キロあったが、５８キロの有馬記念馬が最後は力で競り落とし、２分３６秒８のタイムで５連勝を達成。

　ゴール後、左手でガッツポーズを高々と掲げた主戦・吉田隼人騎手は「強い馬も順調に仕上がっているようだったし、（位置は）出たなりでどこまでやれるかと思ったけど、いい競馬をしてくれました。このまま順調にいって欲しいし、またこのペアで頑張りたいですね」と、優先出走権を得た天皇賞・春（５月１日、京都）へ向けて、笑顔で抱負を語った。２着にサウンズオブアース、３着には紅一点の４番人気マリアライトが入った。