【皐月賞】マカヒキ、ダイヤモンド黒星
「皐月賞・G1」(17日、中山)
8番人気の伏兵ディーマジェスティが“3強”を粉砕した。1分57秒9の皐月賞レコードで1冠目を奪取。14年イスラボニータに続く皐月賞2勝目となった蛯名の、ベテランらしい冷静な手綱さばきがさえ渡った。これで関東馬は4連勝。皐月賞初Vとなったディープインパクト産駒が上位を占めた。
3番人気マカヒキは2着。父ディープインパクトと同じローテ、3戦3勝で挑んだ大一番は悔しい銀メダルに終わった。後方2番手から展開する内容に、「スタートを出て予定通りの位置。4角を回る時は勝ち馬の後ろから上がって行きました」と川田。直線はメンバー最速の上がり3F33秒9で猛追した。「“3強”のうち2頭はつかまえたけど、ディーマジェスティが伸び続けましたね」。初コンビを組んだ鞍上は、素直に勝者の強さをたたえた。
1番人気に支持された無敗馬サトノダイヤモンドは3着。「とてもいい感じだった」とルメールが振り返るように、道中は中団をスムーズに追走。「最後の坂で甘くなったね。久々の分もあったかな」。きさらぎ賞以来の実戦が最後に響いた。
鞍上とは対照的に、やや不満げな表情を浮かべたのは池江師だ。「久々もあるけど、4角で思いのほか外を回らされた。それに直線の不利もあったから」とラストの攻防を振り返った。