「フローラＳ・Ｇ２」（２４日、東京）

　上位３頭にオークスの優先出走権が与えられる一戦。中心は良血馬チェッキーノだ。前走のアネモネＳ制覇後は、無理をさせずに桜花賞をパスしてここを目標に調整。そのかいもあり、仕上がりは良好だ。藤沢和師は「切れる脚があるので東京は合う」と舞台変わりを歓迎する。母ハッピーパス、全兄コディーノの後を追い、重賞制覇を目指す。

　２戦２勝と底を見せていない不気味さがあるのがディープインパクト産駒のビッシュだ。新馬戦は今回と同じ東京コースで２着を５馬身も引き離して快勝。前走も好内容の競馬で勝ち上がった。キャリアは浅いものの、高い素質を秘めている。

　デイリー杯クイーンＣで２着に好走したフロンテアクイーンは舞台適性を重視してここを選択。父メイショウサムソンという血統から距離延長は歓迎になる。「この中間は放牧に出してフレッシュな状態だよ」と国枝師は状態の良さを伝える。

　ミモザ賞を制し、３戦２勝としたパールコードも不気味な存在。他では１勝馬ながら強敵相手に好勝負を演じてきたクィーンズベスト、フラワーＣでしぶとさを発揮して２着となったゲッカコウ、チューリップ賞は１１着に敗れたものの、未勝利、白梅賞の勝ちっぷりが良かったエルビッシュなどが注目だ。