【ダービー】空前のハイレベル決戦
「日本ダービー・G1」(29日、東京)
13年に生産されたサラブレッド6913頭の頂点を目指す競馬の祭典。主役はディーマジェスティが務める。8番人気の伏兵扱いだった皐月賞では、大外から鮮やかに突き抜けてV。3強ムードを打破する完勝を決めた。2戦2勝の東京でさらに切れ味を増す可能性は高い。
19日の1週前追い切りは美浦Wで5F66秒7-37秒8-13秒2をほぼ馬なりで計時。二ノ宮師は「最善の調教ができたと思う」と納得の表情を浮かべた。24度目のダービー挑戦となる蛯名を背に2冠達成を狙う。
ライバルはマカヒキ、サトノダイヤモンドの皐月賞2、3着馬。ともに3戦3勝で挑んだ前走で初黒星を喫したが、1週前には熱のこもった追い切りを披露。逆転を狙って牙を研いでいる。
昨年の2歳王者リオンディーズは、今年に入ってから引っ掛かり癖を露呈。ただ、折り合えば即巻き返せる能力を秘めていることは間違いない。連覇がかかるM・デムーロが、どう操るかにも注目が集まる。
世代屈指の瞬発力の持ち主スマートオーディン、青葉賞を好タイムで制したヴァンキッシュランなどもおり、空前のハイレベルな戦いが展開されそうだ。