【イスパーン賞】武豊ヒカリ10馬身差V

 「イスパーン賞・仏G1」(24日、シャンティイ、芝1800メートル)

 日本が誇る“特急ヒカリ”が欧州遠征初戦で再びその速さ、そして強さを見せつけた。9頭立てで行われた一戦。エイシンヒカリ(牡5歳、栗東・坂口)が2番手から直線で一気に抜け出す完勝で、逃げ切りを決めた昨年末の香港Cに続く、海外G1連勝を決めた。

 好スタートを切ったものの、外から地元フランス馬ヴァダモスがハナを奪い2番手に控える形に。だが、直線半ばで馬なりのまま先頭に立つと後続をグングン突き放して、最後は2着以下に10馬身差をつけて先頭でゴール。先週から降り続いた雨の影響でぬかるんだ馬場をものともしない圧勝で、本場欧州のファンの度肝を抜いた。

 人馬は昨年末の香港Cに続く、海外G1連勝。日本馬の仏G1制覇は99年アベイユドロンシャン賞のアグネスワールド以来、17年ぶりで、海外G1制覇は31勝目。武豊は海外G1・9勝目となった。

 この後はプリンスオブウェールズS・英G1(6月15日・アスコット)に転戦を予定。99年にサンクルー大賞・仏G1、凱旋門賞・仏G12着と奮闘したエルコンドルパサーが同じく欧州遠征初戦に選び2着に敗れた一戦(当時はロンシャン競馬場開催)を制し、目標の次戦に大きく弾みをつけた。

 今年のガネー賞・仏G1を制したダリヤン、2着だったシルバーウェーヴが2、3着に続いた。

 武豊「掛かり気味に行った馬を行かせて2番手からに。いつもはあのポジションだと掛かるのに、きょうは我慢できていた。直線は促した程度で反応が良かったのでイケると思ったが、相手も強いので気は抜けなかった。それでも後続の足音は聞こえなかった。収穫の多いレース。日本の馬の強さを見せつけることができました」

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