【ダービー】ダイヤモンドは落鉄の不運

ハナ差でマカヒキに敗れたサトノダイヤモンド(手前)=東京競馬場(撮影・石湯恒介)
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 「ダービー・G1」(29日、東京)

 3番人気のマカヒキが、直線の激しいたたき合いを制して世代の頂点に立った。道中は中団の内で我慢。直線向いてもじっくりとチャンスをうかがい、コースがあくとすかさずスパート。外から迫った2番人気サトノダイヤモンドとの競り合いをしのぎ切ってダービー覇者の称号を手にした。勝ちタイムは2分24秒0。3着にはさらに外から伸びた皐月賞馬ディーマジェスティだった。

 今年も同じ勝負服が2着。昨年の2、3着に続き、里見治オーナーの悲願は届かなかった。サトノダイヤモンドは落鉄に泣いた。道中は勝ち馬を内に見る格好で好位の7、8番手を追走。「完璧だったが、ゴールの瞬間、負けたのが分かった。2頭ともポテンシャルが高い。でも、きょうは鼻差だけ負けた。悔しい」とルメールは深いため息をついた。

 1番人気の皐月賞で3着。そのリベンジは果たせなかった。池江師は「左後肢の落鉄が痛かった。向正面かな。前ならまだ違ったが…これも競馬」とガックリ。今後については「菊花賞、凱旋門賞、天皇賞と選択肢はある。オーナーとゆっくり相談したい」と言うのにとどめた。

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