武豊ラニ快挙なるか ベルモントS

 日本馬として初めて米クラシック三冠レース最終戦ベルモントS・米G1に参戦するラニ(牡3歳、栗東・松永幹夫厩舎)は決戦前日の10日、ベルモントパーク競馬場ダートコースでキャンター2周を含む、計4周の調整を行った。「追い切り後も本当に順調です。当日は雨予報ですが、馬の状態が非常にいいので馬場が渋っても問題ないと思う」と松永幹師は仕上がりにかなりの自信を持つ。

 3月のUAEダービー制覇から始まった海外遠征もひとまず今回がラスト。米初戦のケンタッキーダービーは9着、2冠目のプリークネスSは5着と着実に進歩を遂げてきた。今回は自慢のスタミナを最も生かせる舞台。陣営は最大目標に掲げてきたとあって、「三冠最後。いい結果を期待したい」とトレーナーも力を込める。武豊騎手を背に快挙達成を狙う。

 なお、欧州大手ブックメーカー・ウイリアムヒル社の単勝オッズではプリークネスS覇者エグザジャレイター(三冠全戦出走はラニとこの馬だけ)が2・62倍で1番人気。ラニは11倍の5番人気タイとなっている。発走は日本時間12日午前7時37分。

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