イチ、4戦ぶり出場も初安打持ち越し
「メッツ3-10マーリンズ」(11日、ニューヨーク)
マーリンズのイチロー外野手(42)はメッツ戦で八回に守備から右翼で途中出場。九回の打席は遊ゴロだった。歴代34位のメジャー通算2935安打で並んでいる自軍の打撃コーチでもあるバリー・ボンズ(51)の記録超えは持ち越された。
5日のタイガースとの開幕戦に代打で1打席立って以降、3戦連続で出場機会のなかったイチロー。4試合ぶりに出場したこの日は、10-3の八回の守備から投手とのダブルスイッチで右翼に入った。
九回の打席は1死走者なしの場面で左腕のブレビンスに遊ゴロ。カウント0-2と追い込まれた後、外角低めのカーブにバットを合わせたが、今季初安打はならなかった。
ここまで5試合のうち2試合に途中出場して2打数無安打。試合後のイチローは2日のヤンキースとのオープン戦で対戦したチャプマンの打席(結果は遊飛)や5日のタイガース戦で対戦したバーランダーの打席(結果は投邪飛)を思い返しながら、「自分で得た感触とか、前回のイメージはいいイメージですよ。それは常にもっておかないといけない。それを離してしまったら、これだけ(出場の間隔が)空いたらイメージできないですからね」と話した。
八回の守備では、先頭のウォーカーが放った打球が右中間浅くに打ち上がると、約30メートルの距離を猛ダッシュし、最後は頭から飛び込み懸命にグラブを伸ばしたが、届かなかった。今季初の守備機会に「緊張はいつもしてますよ」とイチロー。頭からダイブする格好になったプレーについては「(風が上空で)回っている感じですね」と説明しながら「試合勘があったらあれは(捕りに)行ってないかもしれないですね」と振り返っていた。