イチロー敬遠にブーイング 4-0なのに

 ダイヤモンドバックス戦の8回、代打で出場しメジャー通算180敬遠四球を記録したマーリンズのイチロー=マイアミ(ゲッティ=共同)
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 「マーリンズ4-0ダイヤモンドバックス」(5日、マイアミ)

 マーリンズのイチロー外野手(42)はダイヤモンドバックス戦の八回2死二塁の場面で代打で出場し、敬遠四球。守備には就かず、打率は・333(36打数12安打)のままだった。

 本拠地、マーリンズ・パークにブーイングがこだました。マーリンズ4点リードの八回、2死二塁。「代打・イチロー」が告げられると、ダイヤモンドバックスのベンチは迷うことなく敬遠を指示。カスティーヨ捕手が立ち上がると、背番号「51」に送られた声援は敵軍の采配に対するブーイングに変わった。

 試合は、マーリンズが序盤のリードを4人の継投で守り切って連勝。貯金を今季最多の「3」とした。

 試合後のダイヤモンドバックスの監督会見。ヘイル監督は自身の采配について「理由は彼がとても優れた打者だからだ」と説明。2日前の試合では、1死満塁の場面で代打・イチローに逆転2点適時打を許し、敗れている。この日は4点を追う2死二塁の場面だったが、「彼が走者を返す力のある巧打者であることはわかっている。だから次の打者との勝負を選んだ。彼に対する我々のリスペクト(敬意)だ」と話した。

 2死一、二塁から次打者、エチャバリアが三ゴロ。結果的にダイヤモンドバックスの敬遠策は功を奏したが、観客席からは再び、不満の声が漏れた。

 イチローにとって敬遠四球は今季初。昨年は7月28日のナショナルズ戦で1つ記録しており、場面はマーリンズ2点リードの六回2死二、三塁だった。代打での敬遠四球はヤンキース時代の13年7月31日のドジャーズ戦以来、2度目。メジャーでの敬遠四球は1年目の01年以来、16年連続、通算180個となった。

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