マエケン、球団記録作ってしまった
「ドジャース3-4メッツ」(11日、ロサンゼルス)
ドジャースの前田健太投手(28)がメッツ戦に先発し、5回0/3を6安打4失点、2敗目(3勝)を喫した。94球を投げて3奪三振、3四死球。相手先発のノア・シンダーガード投手(23)に2打席連続本塁打を浴び、自己ワーストタイの4失点で防御率は2・30となった。同じ投手からの2発被弾は100年以上の歴史を誇るド軍史上初めてのことだった。
前田が許した2本塁打を打ったのは、いずれも投手だった。1本目は両軍無得点の三回。先頭で打席に入ったシンダーガードに対し、初球、外寄りの143キロ直球を右中間席へ運ばれて先制点を許した。
2本目は味方が1点勝ち越した直後の五回だ。死球、四球で無死一、二塁のピンチを背負い、再びシンダーガードを迎える。カウント2-2と追い込んだ後、外寄り129キロスライダーを捉えられると、打球は左中間フェンスをギリギリ越える逆転3ランとなった。
六回も続投したが、連打を浴びて無死二、三塁となったところで降板。メジャー7戦目で自己最短マウンドとなった。
前田が投手に本塁打を打たれたのは広島時代も含めて初めてのこと。2打席連続被弾は2010年4月2日の巨人戦(マツダ)でのラミレス、同5月9日の阪神戦(甲子園)でのブラゼル以来、6年ぶり3人目となる。
また、ドジャース投手が相手投手に複数の本塁打を許したのは1929年7月7日のパイレーツ戦でのダグ・マクウィーニー以来、77年ぶりだが、同じ投手に2発は100年以上の歴史を誇る球団では初めてのこととなる。
メジャー史上初となるデビューから4試合1失点という最高のスタートを切った前田。しかし、4月23日のロッキーズ戦で3勝目を手にした後は3試合17回2/3を投げて10失点、0勝2敗と結果が出ていない。