イチロー 敵捕手脱帽「走ってくる…」
「マーリンズ2-6メッツ」(3日、マイアミ)
マーリンズのイチロー外野手(42)はメッツ戦の七回に途中出場し、昨年5月3日のフィリーズ戦以来、通算43度目の1イニング2盗塁を記録した。
2点を追う七回1死一塁。代打で起用されたイチローは二ゴロに倒れ、好機を拡大することはできなかった。しかし、二塁封殺で一塁に残ると鮮やかな足技を披露した。
次打者リアルミュートの2ボールからの3球目だ。ストライクを取ることに集中したい投手の心理を読み、完璧なスタートで二盗に成功。四球で2死一、二塁となると、続くディートリックの初球にダブルスチールを敢行し、三塁へ。一打同点のチャンスをつくった。
後続にあと1本が出ず、4連勝はならなかったが、日米通算700盗塁達成から一夜明けのゲームで今季初の1試合2盗塁をマーク。マリナーズ時代にイチローと同僚だったメッツの捕手リベラは「いいスタートを切られた。走ってくるのはわかっていたが、どうすることもできなかった。二塁にはとりあえず投げたけど、可能性はなかったね」とお手上げ状態だった。