広島・黒田、イチロー称える
広島の黒田博樹投手(41)が16日、米大リーグ・マーリンズのイチロー外野手(42)に祝福のコメントを寄せた。日米通算4257安打(NPB1278本、MLB2979安打)で、ピート・ローズが持つ4256安打の歴代最多安打記録を更新。黒田にとっては1学年上の先輩で、ヤンキース時代の戦友。「簡単にコメントするとイチローさんの記録が軽くなってしまう。コメントというよりも、素直におめでとうございますということですね」と、独特の表現で喜びを語った。
達成は自宅のテレビで確認。すぐにメールで祝福したという。記録は日米合算での更新。数字のすごさを認めた上で、世界中で賛否が集まっているが「いろいろ賛否はあるかもしれないですが、ヒット数は世界一。それは本当にすごいこと」と、持論を強く語った。
日本復帰後も交流は続いている。「いちファンとして」テレビ中継をチェックし、時間があればメールをやり取りする中。4月末にメジャー通算500盗塁達成時も、祝福メッセージを届けた。昨年9月、打球が黒田の右手を直撃した時には、イチローから「取りあえず右手を引っ込めるクセを付けとこうか?」とメールが届いた。
自身も41歳の今季はここまで5勝3敗、防御率2・83。個人記録に興味は示さないが、日米通算200勝にあと「2」に迫る。次回は17日のオリックス戦(マツダ)に登板予定。ヤンキースでは2年間、共に戦った先輩の偉業に「同じチームメイトとして僕自身、勉強することがたくさんあった。食事にも何度か誘っていただきましたが、メジャーでもう一度自分自身を奮い立たせてくれた。そうい存在です」と祝福と同時に、感謝の言葉を残していた。