帝里の相手テテ ブブゼラ投入で鼓舞へ

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 「IBF世界スーパーフライ級王座決定戦」(18日、神戸ポートピアホテル)

 ボクシングのIBF世界スーパーフライ級6位・帝里(ている)木下(千里馬神戸)と王座決定戦を戦う同級1位のゾラニ・テテ(南アフリカ)が15日、神戸市内の千里馬神戸ジムで練習を公開。王座奪取へ陣営は民族楽器・ブブゼラを投入するプランを明かした。

 10年W杯サッカー南アフリカ大会で話題となった大音量の笛がサッカーでなくボクシングの応援で吹かれる。テテ陣営の関係者が「アルゼンチンでは2本のブブゼラが吹かれた瞬間、会場の雰囲気が一気に変わった」と言う強力兵器だ。

 今回、日本には1本が持ち込まれる予定。すでに到着する奏者は「聞きたいなら、いつでも吹いてやるよ」ノリノリ。18日の試合はもちろん、早ければ17日に行われる両陣営の会見会場でも、音色をとどろかせそうだ。

 完全敵地をホーム仕様に変えるのはブブゼラだけではない。練習始まりから終わりまで陣営7人は「ウォー、テテ♪」と民族音楽に乗せた「テテのソング」を歌い続けた。

 前日は「テイルは勇気がない♪勇気を持ってかかってこい♪」と送迎の車中で歌ったが、この日の歌詞も刺激的。「テイルは電車にひかれて骨が砕ける♪その電車はテテだ」と恐ろしい内容だった。

 マネジャーのムラー・テンギンフェネ氏は言う。「本当にそう思ってるわけじゃない。我々にとって歌うことは切り離せないもの。敵地でテテを鼓舞するために、そういう歌詞にしている。祈りのようなものだ」。

 まるで“呪術”の類いのような大合唱に乗り、テテは縄跳び、6ラウンドのミット打ちなど軽快な動き。リズム感、バランス、長い手足と高い身体能力を見せ付けた。

 「(南アフリカで)2カ月のキャンプではスタミナをつくることと、ハンドスピードを磨いた。海外試合は何度もしている。判定でもKOでも僕が王者になる番。テイルさん、すみません。今回は僕の時代。テイルさんはまたチャンスがある」。18勝(16KO)3敗を誇る世界トップクラスの強打者は自信満々に王座奪取を宣言した。

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