JWP阿部幸江が引退試合で完全燃焼
「デイリー後援・JWP」(17日、後楽園ホール)
“バトルシンデレラ”阿部幸江が17日、東京・後楽園ホールで行われた「JWP‐PURE SLAM2014」(デイリースポーツ後援)で引退試合を行い、1996年4月のデビューから約18年間にわたる現役生活にピリオドを打った。
引退試合はまず盟友KAZUKIとコンビを組み、師匠のジャガー横田&藪下めぐみ組と対戦。ところが、試合開始わずか5秒でパートナーのKAZUKIが藪下に腕ひしぎ逆十字固め決められてギブアップ。よもやの展開に場内は騒然となったが、「私の引退試合だよ」という阿部の必死のアピール?が実って再試合を決行。持ち前のスピーディーな試合運びでリング狭しと暴れ回った。最後はジャガーのラ・マヒストラルでフォール負けとなったものの、引き続きラストマッチとなるKAZUKIとのシングル対決に突入。
「最後に戦うのはKAZUKIしかいない」と苦楽をともにしてきたパートナーと最後の力を出し抜き、デス・バイ・ロデリックで両ヒザ弾を浴びてフィニッシュ。深々とマットに沈んだ。試合後のセレモニーではJWP所属選手やOG、さらに神取忍、堀田祐美子から花束を贈られ、師匠ジャガーから抱きしめられた。
11度も骨折して手術と欠場を繰り返しながらレスラー生活を走り切った。「ここまでこれたのも見守ってくれた両親、先輩、仲間、そして応援し続けてくれたファンの皆さんのおかげ」とあいさつ。締めくくりは「私はきょうで引退しますが、JWP、女子プロレスは永久に不滅です」とどこかで聞いたことのある名セリフを拝借。引退のテンゴングを万感の思いで迎え、「悔いが残るかと思ったけど、すごくすっきりしています。無事に終わって良かった」とさわやかな笑顔を見せた。