新宿で24時間プロレス来年開催へ

 プロレスのプロレスリング・ファイブ椿志保代表や、KAIENTAI-DOJOの真霜拳號が中心となって行う「24時間プロレス」の開催発表記者会見が21日、都内で行われた。

 会場は東京・新宿FACEで、15年7月25日午後6時から26日午後6時までの24時間を予定している。詳細は決まり次第発表するとした。今大会のプロデューサーを務める椿代表と真霜が12年に、今後やりたい企画というテーマで話し合ったことが約3年をかけて実現することになった。

 24時間をいくつかのブロックにわけ、参加してもらえる団体が興行を行う。現時点では10から12の団体に参加してもらうことを想定し、交渉中だという。入場客にはパスポートを販売し、24時間、自由に出入りできるようにする。動画配信サービスの「ニコニコ生放送」での生中継も予定しているが、こちらの有料か無料かは今後詰める。

 今大会のプロデューサーを務める椿代表は「入場料は1万円を切りたいと考えています。1000人ぐらいがぐるぐると回ることを想定しています」と展望を語った。選手会長を務める真霜は「(24時間)できる限りリングにいたい」と、団体の垣根を越えてイベントを支えることを宣言。「24にちなんだ技もいいですね。24か所きめないといけないですね」と秘技の開発もぶち上げた。周囲はギネス申請も視野に入れている。

 24時間かけての興行は極めて異例だ。コミッショナーを務めることになった十枝利樹氏は「会場の確保が最初のハードルでした。新宿FACEさんと2度、3度と消防計画などを詰めて、ご理解いただいた」と振り返った。

 ただ、今後も「山がいくつかある」(十枝コミッショナー)と語っている通り、課題は多い。24時間の興行に十分な団体数、選手数を確保できるのか。新宿にある飲食店業、ネットカフェ、サウナなどと24時間プロレス入場者の優待などで提携したいとしているが、実現が可能か。そもそも興行としてペイできるのか。こうした諸問題を乗り越えていかなければならない。

 ただ、椿代表は「通常見たことのない団体を見るチャンスになると思う。これをきっかけに好きになる相乗効果を期待したい」と前向きだ。勇気ある挑戦がマット界に刺激を与えられるか。

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