挑戦者遅刻にも王者内山は悠然

イスラエル・ペレスとファイティングポーズをとる内山高志(左)=東京・九段下のホテルグランドパレス(撮影・西岡 正)
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 「ボクシングトリプル世界戦」(31日、大田区総合体育館)

 ボクシングのトリプル世界タイトルマッチの調印式が29日、都内のホテルで行われた。

 WBA世界スーパーフェザー級王者内山高志(ワタナベ)に挑戦する挑戦者の同級8位イスラエル・ペレス(アルゼンチン)がいきなり30分以上も遅刻するハプニングがあったが、9度目の防衛戦に臨む王者は悠然としたもの。「大みそかに試合ができるのは光栄。しっかり勝っていい年越しをしたい」と力強く勝利を宣言した。対するペレスは「ウチヤマはグレートなチャンピオンだが、経験は自分の方が上。ゴングと同時に飛び出してベルトを手に入れる。5ラウンド以内にKOする」と予告した。

 WBA世界スーパーフライ級王者の河野公平(ワタナベ)は初防衛戦。対戦相手の同級5位ノルベルト・ヒメネス(ドミニカ共和国)から、「コウノはハードパンチャーだがレベル的にはまだまだ。俺の敵ではない。体を見るとだいぶ消耗しているように見える」とさかんに挑発されて闘志に火が点いた。「言いたい放題なんで、全てはリングの上で見せます。ぶっ倒してやりますよ」とノックアウト勝利を誓った。

 また、WBA世界ライトフライ級タイトルマッチで王者アルベルト・ロセル(ペルー)に挑戦する同級8位の田口良一(ワタナベ)は、「世界戦は1回あるかないか。ここで確実に決めたい。チャレンジャーらしく先手を取っていくつもり」と必勝を期した。5度目の防衛戦となるロセルも、「判定で勝ってもいいが、早いラウンドで試合が終わればなおさらいい」と余裕の対応で切り返した。

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