天龍 嶋田源一郎に戻りうろうろと…
“ミスタープロレス”こと天龍源一郎が9日、都内で引退会見を開いた。プロレスデビューを果たした日付にちなみ、11月13日前後に引退興行を行う。以下、会見の一問一答。
(天龍からあいさつ)
「皆さま、昼間からの会見にたくさんお集まりいただきましてありがとうございます」
「私、天龍源一郎は本年度の11月をもちまして現役を退き、プロレスラーを廃業することを決意いたしました。11月に、初めてアメリカのリングにあがりまして、そこにけじめの自分の中での廃業にもっていきたいと思いましたので、ご迷惑をおかけしますが、猶予をもうけまして廃業とさせていただきました」
「ファンの皆さまには心から感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました」
「これからプロレス界に恩返しするためにいろいろな選手と戦うと思いますが、11月の終焉へ向けて、納得できればと思います。すがすがしい気持ちでリングを去れれば。その一念でございます。プロレスラーになって、本当に楽しくいい、人生だったと思っています」
-引退の理由は。
「去年の暮れから…。本音を言いますと、僕はプロレスラーをずっと続けてこられたのは、うちの家族とかの支えがあって、わがままな天龍源一郎をずっとレスラー一本でやっていけるように支えてくれたんですけど。一番支えてくれた家内が病気になりまして、そのこともあいまって、プロレスの人気がちょっと盛り返してきたときに身を引いて、今度は俺が支えていく番じゃないかと思ったのはあります」
「これがと言われるとこれになるんですが、プロレス人気が盛り上がってきたこともありますし、潮時かなと。そんな感じです」
-一番の思い出は。
「試合で言えば、やっぱり馬場さんと猪木さんからフォールできたことが今の俺の中の誇りです」
-猪木さん、馬場さんがやはり一番か。
「今振り返ってみても、記憶にまざまざとよみがえります。大きなことだと思います。俺にとっては」
-一番つらかったことは。
「いやあ。振り返れば、腹一杯の楽しいプロレス人生でした。たかだか幕内のあそこらへんしかいかなかった相撲とりがプロレスラーになって、一丁前に名前も知られるようになったという意味では、プロレスラーになってよかったと思っています。馬場さんに感謝したいです」
-引退興行は。
「どこでもけじめとしてやってもらえればいいという感じですから。今、具体的にどこどこでとは何も思ってないです。ただ、11月に天龍源一郎じゃなくなって、嶋田源一郎になってどこかその辺をうろうろしているんだろうなと、そういう感じです」
-引退後は。
「皆さんもそうだと思いますけど、奥さんにごまをすりますよ。」
-後輩育成は。
「それは、今のプロレスには天龍源一郎は古いタイプだからそぐわないと思います。全然、何も思っていません」
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