本石昌也会長 就任披露パーティー
ボクシングのグリーンツダジムは22日、大阪市内で本石昌也会長(39)の就任披露パーティーを行い、元世界王者の西日本ボクシング協会会長・井岡弘樹氏(46)、徳山昌守氏(40)、元世界2階級王者・長谷川穂積(34)=真正、同・井岡一翔(25)=井岡=ら200人が駆け付けた。
昨年4月から会長職に就き、39歳の誕生日と合わせ、ダブルのお祝い。「幼少からボクシングが好きでグリーンツダは本当にすごいジムだった。今、自分がそのジムで選手を育て運営するなんて中学、高校の頃は想像もしていなかった。ボクシングに人生を捧げる。ここが区切りのスタートライン」と新たな決意を語った。
競技経験は一切なく元東洋太平洋フライ級王者・小松則幸さん(享年29)の個人マネジャーとしてジムに来たのが始まり。07年に同ジムが多額の負債を抱え破産した際、ジムのマネジャーに就任。09年4月13日、不慮の事故で小松氏が亡くなった時、「小松の目標、世界王者をつくる」と月収100万円を稼いでいた金融会社を辞めボクシング1本にかけジムを運営してきた。
07年に死去した初代会長の津田博明氏が80年に設立。浪速のロッキー・赤井英和を輩出し井岡弘樹、山口圭司、高山勝成と3人の世界王者を育てた名門も近年は低迷。07年に丸元大成(現丸元ジム会長)が東洋太平洋ウェルター級王座を失って以来、ベルトがない。
同ジム初の世界王者の井岡弘樹氏は「先代会長にお世話になり、感謝でいっぱい。本石くんもますます強い選手を育てて欲しい」とゲキ。井岡ジムの一法会長、一翔父子も同ジム出身。「4人目の世界王者をつくると信じている」、「関西から互いに盛り上げるように頑張っていきたい」と壇上で語った。
初代会長の妻・セツ子夫人も「本石会長にすべてを任せています。頑張って」とエール。本石会長は「世界王者を必ずつくる。日本にスーパースターをつくるためにボクシングに取り組む。どこの子供でも知っている、ああいう人間になりたいと思うスーパースターを育てたい」と名門復活を約束した。