200%男・安生洋二が引退試合で玉砕

 「デイリー後援・安生洋二引退興行」(19日、後楽園ホール)

 元UWFインターナショナルで、“200%男”の異名をとった安生洋二(47)が19日、東京・後楽園ホールで行われた「Y.A IS DEAD」で引退試合を行った。

 2009年10月10日の「ハッスルジハード2009」以来、5年5カ月ぶりの“復帰戦”でもあったラストマッチ。安生は18年ぶりに高山善廣、昨年10月に引退した山本健一さんとともに『ゴールデン・カップス』を一夜限りで再結成し、UWF時代の後輩である船木誠勝、鈴木みのる、プロレス初挑戦の菊田早苗のトリオと時間無制限三本勝負で対戦した。

 さすがにブランクは長く、1本目に船木のアンクルホールドでギブアップすると、2本目も船木のアキレス腱固めでギブアップ。あっさり敗れたが、引き揚げようとする船木組に対し「きょうは3本勝負の約束だろう。次の1本はジャンプアップチャンス。次を取れば3本分だ」とアピール。主催者から認められ、試合続行となった。しかし、“3本目”も鈴木のスリーパーからゴッチ式パイルドライバーで撃沈。グランドクロス200を披露したものの、“0対5”で完膚なきまでにたたきのめされた。

 引退セレモニーには桜庭和志、95年10・9東京ドームの新日本対Uインター対抗戦で対戦した長州力も駆けつけ、花束が贈られた。都内の焼き鳥店に勤務する安生は「明日、焼き鳥焼けねえ。もう何も残ってねえ。0%だよ。30年間やってきて良かった」と燃え尽きたとあいさつし、マイクを置いた。

 東京都出身の安生は85年にUWFでデビュー。UWF軍としての新日本参戦を経て第2次UWFに参加。その後はUインター、キングダムを支えた。「200%勝てる」と豪語して臨んだ長州戦に完敗したが、『200%男』として話題を振りまいた。01年には天龍源一郎とのコンビで、太陽ケア&ジョニー・スミスを破り、世界タッグ王座を獲得。その後はWJ、ハッスルなどに参戦。04年大みそかにはPRIDEマットでハイアン・グレイシーに敗れた。

 また、Uインター時代の94年に米ロサンゼルスで道場破りの形でヒクソン・グレイシーに挑戦するも惨敗。99年11月にアルティメット・ジャパンが行われた東京ベイNKホールで前田日明氏を背後から襲撃する事件を起こすなど、リング外でも騒がせた。得意技はグランドクロス200(変形足4の字固め)など。

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