「ＷＢＣ世界バンタム級タイトルマッチ」（１６日、大阪府立体育会館）

　王者・山中慎介（３２）＝帝拳＝に挑むディエゴ・サンティリャン（２７）＝アルゼンチン＝が１０日、関西国際空港着便で来日した。

　２３戦全勝（１５ＫＯ）と無敗を誇るが、すべて同国での試合で海外も初体験。「２日間かかった」と言う長旅だったが、「体調は素晴らしい。体重はリミット。アルゼンチンにタイトルを持って帰るために日本に来た」と涼しい顔で言い切った。

　愛称は「幽霊」。「（アルゼンチンの）タイトル戦で１４戦無敗の選手を５回ＫＯした時、誰も私のことを知らなかった。その時からみんな私をそう呼ぶ。１６日、私の姿を見た時、何かが起きる」と不敵に笑った。

　大物食いに自信を見せ「相手が誰だかは分かって来た」とキッパリ。「神の左」でＫＯを量産する王者に「俺には“ゴーストの右腕”がある。私はパーフェクト。どの角度からでも正確にパンチを当てる。ＫＯして私が勝つ」と“消える右”を予告した。