ＵＦＣに復帰した前ＩＧＦ王者のミルコ・クロコップ（４０、クロアチア）が現地時間１１日、ポーランド・クラクフのタウロンアリーナで行われた「ＵＦＣ　Ｆｉｇｈｔ　Ｎｉｇｈｔ　６４」でガブリエル・ゴンザガ（３５、ブラジル）を３回３分３０秒、ＴＫＯで下し、１１年１０月のロイ・ネルソン戦以来となる古巣復帰戦を白星で飾った。

　２回にエルボー攻撃で左目上部の流血に追い込まれたが、エルボー連打によるレフェリーストップで逆転勝ち。ゴンザガには０７年４月にハイキックで敗れており、８年ぶりの対戦でリベンジに成功した。

　ミルコは昨年８月に石井慧（２８）を判定で破り、ＩＧＦ王座を奪取。大みそかの再戦もＴＫＯで勝利し、初防衛に成功した。しかし、１月にＵＦＣと電撃契約し、ベルトを返上していた。

　なお、ＩＧＦはミルコに将来的なＩＧＦマット復帰希望があるとし、１年間で３試合程度の条件とみるＵＦＣとの契約満了または途中解除時に再オファーする構え。１１日の両国国技館大会後にはＩＧＦのサイモン・ケリー猪木取締役が、引退を示唆しながらニック・ロズボロウ（米国）に完勝した石井に対し「もったいない。（ミルコに）リベンジしたいんじゃないの」と現役続行なら“再々戦”へ舞台を整えるとした。