寿以輝の母るみさん「旦那の時と違う」
「ボクシング4回戦」(16日、大阪府立体育会館)
「ワールド・プレミアム・ボクシング21 The REAL」が16日、大阪府立体育会館第1競技場で開催され、元WBC世界バンタム級王者・辰吉丈一郎(44)の次男・辰吉寿以輝(18)=大阪帝拳=がプロデビュー戦に臨んだ。スーパーバンタム級の4回戦で行われた試合で、プロ戦績1勝2敗の岩谷忠男(31)=神拳阪神=を2回2分45秒KOで下し、初陣を勝利で飾った。
リングサイドで見守った辰吉寿以輝の母・るみさん(49)は、会場入りした時から緊張感でいっぱいだった。選手入場と同時に感極まって涙。「『大阪帝拳・辰吉寿以輝!』と呼ばれたとたんに…」と、こらえきれなかったようだ。
試合中は両手を顔の前で組んで祈るように見ていた。「旦那の時とは全然違う気持ちだった」と言うとおり、激戦の多かった夫、丈一郎が血みどろの試合をしても、壮絶なダウンを喫しても当時は取り乱すことはなかった。しかし、息子となると違ったようで「知らない間に靴を脱いだり立ったりしてしまって…」と苦笑いした。
勝利の瞬間も「言葉が出てこない」とぼうぜん。「もっと安心して見たいです」と話していたが、寿以輝が退場してくると、ようやく「ガチガチやん」と肝っ玉母さんらしい声をかけていた。