兄・寿希也さん「勝って当たり前」
「ボクシング4回戦」(16日、大阪府立体育会館)
「ワールド・プレミアム・ボクシング21 The REAL」が16日、大阪府立体育会館第1競技場で開催され、元WBC世界バンタム級王者・辰吉丈一郎(44)の次男・辰吉寿以輝(18)=大阪帝拳=がプロデビュー戦に臨んだ。スーパーバンタム級の4回戦で行われた試合で、プロ戦績1勝2敗の岩谷忠男(31)=神拳阪神=を2回2分45秒KOで下し、初陣を勝利で飾った。
辰吉寿以輝の兄・寿希也さん(23)は、両親とともにリングサイドで弟の試合を見守った。かつては大阪帝拳で一緒にボクシングに打ち込んだが、現在はグローブをつるし、派遣社員として働いている。
試合後は、両親の様子を「いつもどおりじゃなかった」と苦笑いで振り返った寿希也さん。プロボクサーとしてスタートを切った弟については、「小さい時の方が、今より負けん気が強かった。あれが出てくればもっといいと思う」と話した。
重圧を制して初勝利を挙げた寿以輝だが、簡単にはほめない。「勝って当たり前。『ようやったな』とは絶対言いません」と父ばりの“辰吉節”で祝福していた。