高山、防衛戦へ「醍醐味見せる」
「IBF世界ミニマム級タイトルマッチ」(22日、大阪府立体育会館)
ボクシングのIBF世界ミニマム級タイトルマッチの調印式、前日計量が21日、大阪市浪速区のホテルで行われ、王者・高山勝成(31)=仲里=はリミットを200グラム下回る47・4キロで一発クリアした。同級9位の挑戦者・ファーラン・サックリン・ジュニア(21)=タイ=は47・3キロだった。IBFルールにより、両選手は22日10時に当日計量を行う。
昨年大みそかに大平剛(花形)とのIBF・WBO世界同級統一王座決定戦を行い、7回TKO勝ちした高山。それまでに手に入れたことのあるWBC、WBA(暫定王座)、IBFに加えて、WBO王座も獲得したことで、日本初の主要4団体制覇を達成した。
初防衛戦を前にWBO王座は返上。IBF王座のみを保持して、今回の初防衛戦に臨む。「ボクシングの醍醐味である技術を見せて最後はKOに結びつけたい」と完勝を予告した。
挑戦者のファーランは今回が世界初挑戦。このタイトルは父のファーラン・サックリン(タイ)が1990年2月に獲得し、7度防衛したゆかりのある王座。これまで2013年大みそかに元WBA世界ミニマム級王者・宮崎亮(井岡)に3回KO勝ち、昨年4月には井上拓真(大橋)に8回判定負けするなど日本で2試合戦っている。「また日本で試合ができることがうれしい。必ず勝ってみせます」と必勝を誓った。
【オフィシャル】
▽レフェリー=中村勝彦(日本)
▽ジャッジ=島川威(日本)、チャレドチャイチャノン・スリチャラット(タイ)、申京下(韓国)
▽立会人=レイ・リード(オーストラリア)