井岡判定で世界最速3階級制覇
「WBA世界フライ級タイトルマッチ」(22日、大阪府立体育会館)
ボクシングのダブル世界戦が22日、大阪府立体育会館第1競技場で開催され、メーンのWBA世界フライ級タイトルマッチでは、元世界2階級王者で同級3位の井岡一翔(26)=井岡=が2-0の判定で、王者のフアンカルロス・レベコ(31)=アルゼンチン=を破り、3階級制覇を達成した。
井岡は2回終了間際に左フックで王者をぐらつかせるなど上々の立ち上がり。左ジャブを的確に突きながら、左ボディーも効果的に打ち込む。王者も左の2連発、3連発のコンビネーションを飛ばし、一進一退の攻防が続いた。最後までフットワークを止めず、距離を確保してカウンターを返した井岡が僅差の判定をものにした。スコア114-114、115-113、116-113。
18戦目での世界3階級制覇は、ジェフ・フェネック(オーストラリア)の20戦目を上回る世界最速記録。涙の新王者は「3階級獲ったぞ!叔父さんと僕が合わせて6回目。正念場でしたが、皆さんの応援があって打ち勝つことができました」と歓喜の声をあげた。
ミニマム級(WBC、WBA)、ライトフライ級(WBA)を制した井岡は、叔父の元世界2階級王者・井岡弘樹氏が果たせなかった3階級制覇を目指し、フライ級に階級を上げた。昨年5月にIBF世界同級王者のアムナト・ルエンロエン(タイ)に挑戦したが、判定負けでプロ初黒星を喫した。今回が2度目の3階級制覇挑戦だった。
井岡の通算戦績は18戦17勝(10KO)1敗。レベコは36戦34勝(18KO)2敗。