初防衛の高山、太もも負傷していた
ボクシングのIBF世界ミニマム級王座初防衛に成功した王者・高山勝成(31)=仲里=が23日、大阪市内で一夜明け会見を行った。
同級9位・ファーラン・サックリン・ジュニア(タイ)を相手に9回負傷判定勝利。カットした両まぶたを35針縫って痛々しい姿で会見場に現れた。
実は目以外にも、右太ももに重傷を負っていた。1回、ゴングと同時に全速力で相手に襲いかかった時だ。「開始3秒で足を打撲していました。“Bダッシュ”した時、ファーランの足が右足に入った。焦らすことには成功したけど、大変なことになった。そこからずっと引きずっていた」と明かした。
会見中に中出博啓トレーナーに右足をつつかれると、「痛い、痛い」と顔をしかめる程。満身創いながら、終始、手数、スピードで圧倒し、完勝。「IBFのベルトには誇りを持っている」と胸を張った。