堀口、アジア人初UFC王座はならず
格闘家の堀口恭司(24)が25日、カナダ・ケベック州モントリオールのベル・センターで行われた「UFC186inカナダ」でデメトリアス・ジョンソン(28)=米国=のUFCフライ級王座に挑戦(5分5回)したが、5回4分59秒、腕ひしぎ十字固めで敗れ、アジア人初のUFC王座獲得はならなかった。
13年10月のUFCデビューから無傷の4連勝をマークしていた堀口は、日本人としては11年8月にミドル級王者アンデウソン・シウバと対戦した岡見勇信以来のベルト挑戦だったが、夢はかなわなかった。
初回からテイクダウンされ、3回にはグラウンドで上から細かいパンチを入れられ、顔面が腫れて鼻から出血。5回は終盤にパンチを乱打された後、時間を計ったように残り1秒でアームバーを決められタップした。開始直後は右前蹴りでけん制し、左膝を命中させるなどしたが、徐々に相手ペースにはまった。
マット・ヒュームの愛弟子・ジョンソンには11年2月、堀口の師匠である山本“KID”徳郁が判定負けしており、“リベンジ”を誓っていたが失敗に終わった。
日本人では過去に宇野薫が01年にジェンス・パルヴァー、03年にBJ・ペンとライト級王座決定戦を行い、02年に桜井“マッハ”速人がマット・ヒューズのウエルター級王座に挑戦。堀口は岡見に続き、4人目(5度目)のチャンスだった。
「UFC186inカナダ」は27日深夜1時35分からWOWOWライブでリピート放送される。