長谷川穂積、再起戦判定勝ち!

3ー0の判定でガルシアに圧勝した長谷川穂積(撮影・佐藤厚)
3枚

 「ボクシング10回戦」(9日、神戸市立中央体育館)

 ボクシングの元世界2階級王者・長谷川穂積(34)=真正=が、再起戦となるフェザー級ノンタイトル10回戦に臨み、WBC世界スーパーバンタム級9位オラシオ・ガルシア(24)=メキシコ=に3-0で判定勝ちした。スコアは97-93、98-92、100-91。

 本拠地・神戸での復帰戦に前売り券は完売。200枚売り出した当日券も開場前に早々と売り切れた。

 長谷川は右ジャブを小さく放ちながらリズムを刻み、左ストレートから右フックを返す得意のコンビネーションを当てる上々の立ち上がり。無敗の強打者ガルシアも左右フックを危険なタイミングで打ち込み、スリリングな展開が続いた。長谷川の右足を繰り返し故意に踏んできたガルシアは4回に1点減点。長谷川のパンチにより7回には左まぶたをカットした。最後までディフェンス意識を切らさず、かつ相手の強打を恐れず左カウンターを返した長谷川がジャッジの支持を得た。

 久々の勝利に長谷川は「みなさんの声援が力になりました。ありがとうございます。めっちゃ怖かったです。1年前の試合で納得できなくてこのように試合組んでいただいて会長に感謝しています。1年ぶりの試合に多くの方が応援してくれて今日という日を迎えることができて良かったです」とリング上で喜びを語った。

 長谷川は2005年4月に14連続防衛中のウィラポン・ナコンルアンプロモーション(タイ)を判定で破り、WBC世界バンタム級王座を獲得。10回の防衛に成功後、10年4月にWBO世界同級王者フェルナンド・モンティエル(メキシコ)に4回TKOで敗れて王座陥落。10年11月に2階級上げて空位のWBC世界フェザー級王座をフアンカルロス・ブルゴス(メキシコ)と争い、判定で2階級制覇を達成した。初防衛に失敗後、昨年4月に3階級制覇を狙ってIBF世界スーパーバンタム級王者キコ・マルティネス(スペイン)に挑んだが、7回TKOで敗れた。去就が注目されたが、今年1月に現役続行を表明し、今回が約1年ぶりの試合だった。

 長谷川の戦績は39戦34勝(15KO)5敗。ガルシアは30戦29勝(21KO)1敗。

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