亀田和毅ダウン奪うも初黒星

 ジェイミー・マクドネル(左)勝利への判定に顔をそむける亀田和毅(AP=共同)
2枚

 「WBA世界バンタム級タイトルマッチ」(9日、米ヒダルゴ)

 ボクシングのWBA世界バンタム級タイトルマッチが9日(日本時間10日)、米国テキサス州ヒダルゴのステート・ファーム・アリーナで開催された。亀田3兄弟の三男で、挑戦者の前WBO世界同級王者・亀田和毅(23)は0-3の判定で王者のジェイミー・マクドネル(29)=英国=に敗れ、王座獲得に失敗した。

 オーソドックススタイルの両者は序盤、リング中央でジャブを突き合いペース争いをする。ゴールドのトランクスとグローブで臨んだ和毅は3回1分50秒過ぎ、リング中央で鮮やかな右クロスをたたき込み先制のダウンを奪う。

 マクドネルはダメージのある倒れ方だったが、亀田は追撃をせず、このチャンスを逃す。その後、和毅はパンチを狙い過ぎるようになり手数が減る。試合後半に入ると手数はさらに減り、小さなパンチを繰り出すマクドネルに対して守勢に陥った。

 結局、終盤の失速でダウンの貯金を使い果たした形になり、僅差の判定を失った。スコアは3者とも114-113でマクドネルの勝利。会場では際どい決着に、一部の観客からは判定に対するブーイングも飛んだ。

 WBO同級王者だった和毅は当初マクドネルとの統一戦を行う予定でいた。しかし、WBAバンタム級には正規王者のマクドネルの上位にスーパー王者が存在するため、WBOはマクドネル戦を統一戦とは認めず、試合強行の場合は王座はく奪も有り得ると警告。これに対して亀田陣営は試合直前に王座を返上して、挑戦者としてマクドネル戦に向かうことを選択した。

 和毅はこれがプロ初黒星。通算戦績は32戦31勝(19KO)1敗となった。マクドネルは29戦26勝(12KO)2敗1分け。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ファイト最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ファイト)

    写真

    話題の写真ランキング

    リアルタイムランキング

    注目トピックス