長谷川穂積、復帰戦快勝も胸中複雑
ボクシングの元世界2階級王者で、9日に行われた1年ぶりの復帰戦で勝利した長谷川穂積(34)が、関西テレビのスポーツ番組「イキザマJAPAN」(関西ローカル/5月31日、午前6・30)にゲスト出演。6月上旬にも行う進退表明を前に、複雑な胸中を告白した。
このほど所属する真正ジム(神戸市)で、番組MCのタレント小籔千豊との対談形式で収録。敗北すれば引退濃厚だった復帰戦で、長谷川は無敗のオラシオ・ガルシアを大差判定の3-0で下したが、復帰戦前に右足靭帯を負傷したこともあり「相手とも戦ってるし、足の不安とも戦ってるんですごく疲れた試合でした。最後までこの試合をやりきるって常に心に決めてたので、その気持ちだけでしたね」と振り返った。
そのうえで長谷川は、復帰戦を終えて気になる戸惑いを告白。今までとは違う防御重視のスタイルで戦ったことに、ファンの声も「それでいい」「打ち合わなくていい」という温かい内容が多かったことを挙げ「お客さんにそう言われるようになったっていうことは、僕はプロとしての仕事はもうできてないのかなってすごく思うんですよ」と複雑な胸中を明かした。
ただ、長谷川に意見を求められた小籔が、フィールドは違うが同じ“プロ”として自身の考えを伝えると、これに長谷川は「自分の中でスッキリしました」と晴れやかに語った。
長谷川は、ほかにも、引退もささやかれる中なぜ再びリングに上がったのかなど、これまで語らなかった思いを明かした。