２２日に心臓の血管の緊急手術を受けた初代タイガーマスク（５７）が狭心症と診断されていたことが２８日、分かった。リアルジャパンプロレスの平井丈雅代表が都内で会見し、発表した。体調次第で出席が予定された初代タイガーは動悸（どうき）、息苦しさがあるということで欠席した。

　２２日は血管を広げるカテーテル手術が約４時間施され、無事成功。初代タイガーは病院側から打診された１週間の入院延長を辞退し、自宅での絶対安静を条件に２４日の午後、退院した。１０種類以上の薬を服用し、今後も週に最低１度は検査を受けるという。平井代表は現時点での引退は否定したものの、復帰のメドは立っていない。次戦に予定されていた６月１１日、後楽園ホールのリアルジャパン１０周年記念大会は欠場する。体調次第では本人の来場可能性があるという。

　平井代表は退院後の初代タイガーの様子について「声はいつもより力がないが、精神的にはしっかりしており、『皆さんに早く元気な姿を見せたい』と話している」と明かした。

　今回の原因について、当初は３月２０日の曙戦でのダメージとされていたが、詳細は不明。初代タイガーは少年時代に心臓を患ったことがあることがあるという。また、曙戦へ向けてサウナスーツで水分を取らずにハードな練習も行っていたといい、平井代表は「検査では赤血球の値が異常に高く、血栓もみられたようだ」とした。

　曙戦以降、通常歩行の際も胸部の苦しさを訴えていた初代タイガーは、５月９日に都内の病院で検査。胸部圧迫による心臓疾患を理由に、１１日のドラディション後楽園ホール大会を欠場した。その後、１８、１９日に精密検査を行い、２１日に再々検査。２２日に手術していた。

　昨年は曙が約４カ月間の欠場中にカテーテル手術を受けている。