田中が日本最速5戦目で世界王座獲得

 「WBO世界ミニマム級王座決定戦12回戦」(30日、愛知・パークアリーナ小牧)

 同級2位・田中恒成(19)=畑中=が日本選手最速5戦目で世界王座を獲得した。同級1位・フリアン・イエドラス(27)=メキシコ=を判定3-0で撃破。井上尚弥の6戦目を塗り替え、世界でも4位のスピード記録を達成した。田中は5勝(2KO)、イエドラスは24勝(13KO)2敗。

 1回からフットワーク、手数で圧倒し、左ジャブ、ボディーを次々とヒット。ペースを握った。

 2回、ガードの隙間から右ストレートをたたき込み、ぐらつかせると、3回も左ボディーを強打し、連打を見舞った。

 中盤もスピードで上回る田中が支配。5回には右アッパーをアゴに、右カウンターを顔に打ち込み、追い詰めた。

 6、7回、相手が積極的に攻めに出たが、互角に応戦。終盤までスタミナは衰えず、攻め抜いた田中が逃げ切った。

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