新王者KAIに異例のブーイング
「WRESTLE-1」(12日、後楽園)
KAIが鈴木秀樹を下し、WRESTLE-1王座に返り咲いた。ベルトを流出させた張本人が奪回に成功したものの、異例のブーイングが渦巻いた。KAIのマイクもことごとく裏目。女性ファンから厳しい言葉を浴びせられ、会場中に“伝染”した。
「やっとベルトをWRESTLE-1に取り返すことができました」
「ちゃんと守ってよ!」
「きょうからスタートで防衛回数を重ねます。何回負けても食らいつく」
「負けないで!」
「次の防衛戦は必ず…」
「絶対だよ!」
「負けちゃったらすいません」
「ブ~」
「勝負は分からないでしょう」
「ブ~」
「ちょっとおかしいですよ、皆さん。最後に勝てばいいんですよ」
「ブ~」
その後、この日の出場選手21人がKAIを標的に集結。河野真幸からも「この状況がどういうことか分かるか?先輩も後輩も全員、てめえがチャンピオンというのを認めてねえんだ」と追い打ちを掛けられた。
新王者はすべてを受け止めた。バックステージでKAIは、大ブーイングについて「(鈴木への)流出はオレのせい。負けたときから覚悟はしてた。ブーイングはオレに対しての期待の裏返し。興味がなかったら、ブーイングすら起きない」と前向きにコメント。「リングで言ったように勝ち続ける気持ちは持ってる。でも、人生と一緒で勝ち続ける人はいない。負けても負けても立ち上がっていくのがオレだと思ってる。声援を大きくさせるよう戦い続ける」と力強く言い切った。