岡倫之、格闘技デビュー2戦目も白星
「巌流島」(18日、両国国技館)
来年、新日本プロレスからデビューを目指す元レスリング全日本王者の岡倫之(ブシロード)がアラン・ボドウ(フランス)を破り、6月に続いて2連勝をマークした。タックルから「闘技場」の外に出す巌流島ルールを有効に利用し、2回に3度転落させて1本勝ち。終盤に膝蹴りを浴びて右目付近から出血し、6針縫ったものの、勝利に安どの笑みを浮かべた。
永田裕志に加え、新日本・木谷高明オーナーがセコンドに陣取る“御前試合”。ただでさえ、試合前はネガティブになる岡は、すさまじい緊張に襲われながら結果を出した。
「きょうも吐きそうになった。情けない姿を見せたけど、とりあえず勝てて良かった。新日本の大会で売り場の売り子として来ている格闘技の聖地に立てた。過去最大の会場、お客さんの中でやったことを将来に生かせれば」とコメントした。
永田から祝福され、木谷オーナーは「少しですけど」とボーナスも約束。デビュー前から快進撃を続ける岡は「次は田村(潔司)さんとやらせていただきたい」と、この日のメーンで6年7カ月ぶりに復帰して勝利を収めた大物との対戦を望んだ。
「最強で負けると思うけど、『まあまあやるじゃん』と思ってもらえればいい。今の自分の実力がどれくらいか知りたい」。言葉は謙虚だが、リングに上がればひときわ輝く怪物候補。“殊勲星”を手みやげにしての新日本入りを本気で狙う。