赤穂2回KO負けでタイトル獲得ならず

 プンルアン・ソーシンユーに2回KO負けし、王座獲得に失敗した赤穂亮=ラチャブリ(共同)
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 「WBO世界バンタム級王座決定戦」(7日、ラチャブリ)

 ボクシングのWBO世界バンタム級王座決定戦がタイ・ラチャブリのラチャブリ体育館で行われ、同級1位の赤穂亮(29)=横浜光=は元同級王者で2位のプンルアン・ソーシンユー(27)=タイ=に2回1分8秒KOで敗れ、タイトル獲得はならなかった。日本人選手のタイでの世界戦は、日本ボクシングコミッション(JBC)未公認のWBA暫定王座を除くと、20戦未勝利(19敗1分け)となった。

 この王座は亀田和毅(亀田)が保持していたが、ジェイミー・マクドネル(英国)の持つWBA世界同級王座に挑むため、今年4月に返上。空位となった王座をランキング上位の赤穂とプンルアンで争うことになった。

 試合は初回から両者ともパンチを出した後に体を預ける場面が多く荒れ模様。ラウンド終盤には赤穂が投げ飛ばされてスリップダウンする。2回に入ってもラフな展開は変わらず、プンルアンが強引にラッシュする。しのごうとしていた赤穂だが、ラビットパンチも交えてお構いなしに打ってくるプンルアンにクリンチ際に体を入れ替えられ、右ストレートを2発たたき込まれてダウン。そのままカウントアウトされた。

 栃木県芳賀町出身の赤穂は、今回が2度目の世界挑戦。12年の大みそかに大田区総合体育館でWBC世界スーパーフライ級王者・佐藤洋太(協栄)に挑み、0-3で判定負けしている。

 プンルアンは、12年10月にフィリピン・パサイ市で行われた同級王座決定戦でAJ・バナル(フィリピン)に9回TKO勝ちしてベルトを獲得。しかし13年3月にナミビア・ウィントフックに乗り込んだ初防衛戦で、パウルス・アンブンタ(ナミビア)に判定負けして王座陥落。アンブンタから王座を奪取した亀田和に14年7月に米国・ラスベガスで挑んだが、7回にボディーショットでもん絶KO負けしていた。

 赤穂の通算戦績は30戦26勝(18KO)2敗2分け。プルンアンは54戦51勝(35KO)3敗。

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