亀田和毅ダウン奪われ敗北…大毅も黒星
「ボクシング・WBA世界バンタム級タイトルマッチ」(6日、コーパスクリスティ)
WBA世界バンタム級タイトルマッチが6日(日本時間7日)、米国テキサス州コーパスクリスティのアメリカンバンク・センターで行われ、挑戦者の亀田和毅(24)は王者のジェイミー・マクドネル(29)=英国=に0-3の判定で敗れ、王座奪取はならなかった。
“亀田家の最終兵器”和毅は保持していたWBO世界同級王座を返上して5月に米国・ヒダルゴでマクドネルの持つWBA同級王座に挑戦したが、判定でプロ初黒星を喫した。初戦では和毅がダウンを奪い、ジャッジ全員が1ポイント差の僅差ということで、通常は認められないダイレクトでのリマッチが挙行されることになったが、前回以上の差となって連敗した。
序盤から両者が中間距離でシャープなジャブを突き、主導権を争う。3回以降はフットワークを使って距離を取る和毅に対し、マクドネルがプレスをかける展開が続いた。最終回の1分30秒にリング中央でマクドネルの右ストレートを受けた和毅が右足を滑らすようなかたちでダウン。ダメージのないダウンで、その後は反撃にも出たが、痛い失点となった。終了のゴングとともに両者が勝利をアピールしたが、スコアは116-111、115-112、117-110でジャッジ3者とも王者を支持した。
なお、前座で亀田3兄弟の次男で、元世界2階級王者の大毅がビクトル・ルイス(メキシコ)とのバンタム級ノンタイトル戦に臨んだが、1-2の判定で敗れる番狂わせも起こった。大毅は1年9カ月ぶりの再戦を勝利を飾ることはかなわなかった。
大毅は2013年12月、リボリオ・ソリス(ベネズエラ)とのIBF・WBA世界スーパーフライ級王座統一戦に敗れて以来の試合。この試合はソリスが体重超過で王座はく奪、判定で敗れた大毅が試合前の説明から一転「負けても防衛」したことで大問題となり、亀田ジムが日本ボクシングコミッションからライセンスをはく奪される引き金となった。