紫雷美央 引退試合で結婚発表
女子プロレスラー・紫雷美央(27)が20日、後楽園ホールで引退試合を行い、8年半のレスラー生活に別れを告げた。3試合に出場して完全燃焼した美央は試合後、指輪を取り出して「結婚します」と明かし、「これまでの8年半はいいレスラーになるために頑張ってきたけど、これからはいい嫁さんになるよう頑張ります」と誓い、大歓声を浴びた。10月に入籍予定でお相手は「言わねえ」と明かさなかった。
3試合に出場して完全燃焼した。第1試合で最後のタッグマッチとして希月あおいと組み、尾崎魔弓&桜花由美と激突。尾崎から丸め込みで勝利を奪った美央は、第3試合え最後のシングルマッチとして、男子の木高イサミと対戦。惜しくも敗れた後、メーンで大畠美咲&藤本つかさと組み、つくし&世羅りさ&長浜浩江と正真正銘のラストマッチを戦った。
中盤過ぎには相手の3人だけでなく、この日の出場選手から“餞別(せんべつ)”の攻撃を受けた。その中には来場した妹のスターダム・紫雷イオの姿も。イオは側転からタックルと思わせ、がっちり抱擁した。試合ではつくしに雪崩式パワースラムを放つなど奮闘した美央だが、終盤は1対5になり、つくしのタイガースープレックスでスリーカウントを奪われた。
セレモニーでは両親、DDT・高木三四郎社長、所属した4団体(OZアカデミー、WAVE、アイスリボン、ユニオン)の選手らから労をねぎらわれた。イオから花束を手渡された際には、「頭突きを頂だい」と言われ、イオの額に小さなコブができるほど強烈な一発をお見舞いして笑い合った。すべてを出し尽くした美央は「紫雷美央、8年半、走りきりました。もう疲れた。体もボロボロだ。やり切って悔いはねえ。皆さん、本当にありがとうございました」とあいさつした。
試合後の会見で現役生活で最も印象に残っていることを聞かれると、鼻骨骨折での欠場、大阪での志田光戦、大阪でのアジャ・コング戦などを挙げながら「1番(を決める)って無理。全部」と言い切った。寂しさは「ない」と即答し、「なぜなら自分の首が悪いから迷惑をかけたくない。これ以上続けて、リング上で事故を起こしちゃいけない。五体満足でリングをおりられて安心してる」と本音を口にした。
美央は07年3月にデビューし、イオ、WWE入りした華名とともにユニット・トリプルテイルズを結成。14年1月にはフリーとしてレギュラー参戦していたOZアカデミー、WAVE、アイスリボン、ユニオンの4団体と史上初の所属契約を結び、話題を集めた。今年2月に首の負傷を理由に引退を表明した。
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