「キリン」TKOで西軍代表決定戦進出
「ボクシング・西日本新人王決勝戦」(27日、エディオンアリーナ大阪第2競技場)
かわいい草食動物が西日本新人王に輝いた。ウエルター級のジラフ麒麟神田(28)=千里馬神戸=が嶋川雄哉(25)=大星森垣=を1回36秒TKOで下し、11月15日の西軍代表決定戦に進んだ。
187センチの長身と191センチの長いリーチから、ジムでの愛称が「キリン」。3戦前に本名の神田亮からリングネームを変更し、前戦からキリンの顔のTシャツに、黄色の網目模様に「キリン」と入ったトランクスでリングに上がった。
この日はさらに、パフォーマンスを追加。名前がコールされると、右手を首、左手をしっぽに見立て、踊るようにリングで回った。
試合は肉食動物のようにどう猛だった。1回、左で相手を押さえつけながら、強烈な右をヒット。左右の強打でフラフラにに追い込んだ。最後は右ストレート3連発を顔面にぶち込むと、レフェリーが試合を止めた。
勝利コールに再び“キリンダンス”披露し、「ぱおーん、ぱおーん」と、なぜかゾウの鳴き声で喜んだ。
昨年も同決勝に進んだが、試合2週間前に右太もも裏の肉離れ。強行出場したが、敗れた。豪快KOで、昨年の雪辱を果たした。
「右フックを警戒して、相手の足が止まったら、出る作戦だった。全部、トレーナーが考えてくれた。その通りにやっただけです」と、武本トレーナーに感謝しまくった。
ダンスの振り付けは千里馬会長、鳴き声は武元トレーナー直伝。次戦は靴もキリン柄にする予定。東京で行われる12月の全日本新人王が今は目標。「上野動物園でキリンと写真を撮ります」と、鼻息が荒かった。
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