高山勝成 防衛後、心は高校2年生
V2防衛したIBF世界ミニマム級王者・高山勝成(32)=仲里=が28日、大阪市内で一夜明け会見を行った。
同級10位・原隆二(25)=大橋=に8回TKO勝利。「強振して前に出てくる狙いは1、2回で分かった。振らしたところで崩していった。3回で(左目上を)カットしたので、行く時は行く、離れる時は離れる。経験とキャリアでやりたいようにやった」と、会心の試合内容を振り返った。
試合後にはWBOミニマム級王者・田中恒成(20)=畑中=がリングに上がり、大みそか、愛知県体育館での王座統一戦を約束。IBFから指令された指名試合を延期させる必要があり、今後、陣営はIBFと交渉を進める。
流血した左目上は前夜に14針縫った。前戦で両目をカットした時ほど重傷ではないものの、大みそかまでは3カ月しかない。田中戦はケガの回復状況も見ながらのことになりそうだ。
名古屋の私立菊華高に通う高校2年生でもある高山は、30日の文化祭に参加する。中出博啓トレーナーからは「授業に行かないで行事だけに行くと、ほかの生徒から反感買うで」と突っ込まれると「少しは休みたい」と苦笑い。クラス内で“いじめ”に遭わないためにも、来週の抜糸後はまじめに学校で勉強する予定だ。
11月上旬の沖縄修学旅行にも行く気満々。「沖縄に先乗りして、トレーニングして、修学旅行に合流できれば。スポーツクラスはダイビングの講習とかがあって、楽しみ」と、沖縄合宿を兼ねた修学旅行プランを描いた。