潮崎、全日本退団を電撃表明 世界タッグは返上
全日本プロレスの前3冠ヘビー級王者でエースの一角だった潮崎豪(33)が28日、横浜市内の事務所で秋山準社長同席のもと会見し、9月30日をもって退団することを電撃発表した。今後はフリーとして活動していく。潮崎は「自分の可能性をさらに高めていろいろやってみたい。やめることでいろいろな可能性がみえてくると思う。先のことはまったく何も決まってないけど、期待がふくらめばいい」と思いを明かした。9月に入って本人が申し出て、秋山社長は本人の意思を尊重したとした。
決定済みの10月4日、東京・羽村大会にはフリーとして出場する。宮原健斗と組み、秋山準&金丸義信と対戦予定で“全日本ラストマッチ”となる。なお、宮原と保持していた世界タッグ王座は返上した。
潮崎は04年にノアでのデビュー時から期待され、すぐに頭角を現した。故三沢光晴さんの生前、最後の試合となった09年6月13日の広島大会では三沢さんと組み、GHCタッグに挑戦。翌14日には秋山が返上したGHCヘビー級王座を力皇猛(引退)と争って獲得した。
その後も順調に成長したが、12年末に秋山、金丸義信、鈴木鼓太郎、青木篤志と行動をともにし退団。13年からフリーとして全日本を主戦場とし、同年7月に所属選手となった。今年1月に3冠王座を奪取するなど、団体を支えていた。
トップレスラーのフリー転身だけに、新日本や古巣・ノアなどの反応が気になるところだ。